私は、10年ほど肌悩みや肌トラブルに対してスキンケアのアドバイスを行ってきました。
特に、敏感肌のお客様からのご相談を受けており、その中には酒さ、脂漏性皮膚炎、酒さ様皮膚炎、アトピーといったお悩みを持つ方も多くいらっしゃいました。
皮膚科に通院されているお客様が多いので、化粧品の勉強だけでなく、皮膚科の先生からの情報で勉強することも多いです。
私が勉強のためによく見ている皮膚科医の先生が、肌トラブルについての本を出されました!
「すっぴん肌が好きになる肌トラブル大全」皮膚科医 小林智子 著
kindle版:1,320 円
単行本:1,650 円
この1冊であらゆる肌悩みを解決!さまざまな肌トラブルの原因・タイプ別診断から選べるケアまで、皮膚科医が教える一生役立つトラブルケアの超基本。
「肌トラブル大全」の内容は3章で構成されている
下記の3つの章から構成されています。
Amazonで販売されており、目次も見ることができます。
見ていただくとわかるように、とにかくさまざまな肌トラブルが解説されています。
「1章 肌のしくみ」について
肌の構造やしくみがただ書かれているのではありません。
「この部分にはこういう役割があるので、こんなお肌になるために何が大切」という実際のスキンケアと結び付けた情報が載っていました。
「2章 基本のケア」について
化粧水やクリームといった一般的な基礎化粧品の使用目的が説明されています。
それぞれの化粧品の役割だけでなく、どのように使うのが効果的か、肌質によってはこの成分が配合されているものは避けたほうがよい、など、すぐに実践できるスキンケアのコツも書かれていました。
また、「保湿」と一概に言っても水分を与えるものや保つもの、蒸発させないものと、いろいろな保湿の方法があります。
小林智子先生の YouTube でも解説されていましたが、この本ではヒューメクタント、エモリエント、オクルーシブという三つの保湿について解説されていました。
「3章 肌トラブル」について
ここがメインの内容になります。
なんと、大きく分けでも13個の肌トラブルについて書かれています!
例えば、「赤み」の項目では、<脂漏性皮膚炎>、<酒さ>、<接触性皮膚炎>、<ニキビ痕(炎症後紅斑)>の4つ、「毛穴」の項目も、<詰まり毛穴>、<開き毛穴>、<たるみ毛穴>と、さらに詳しく解説されています。
それぞれの項目に対して、家でできるスキンケア、生活の中で意識すること、皮膚科での治療の3つが書かれていました。
「肌トラブル大全」を実際に読んで良かったところ
分かりやすい・読みやすいのはもちろんですが、私は特に下記のところがすごく役立つなと思いました。
肌トラブルの実際の写真が載っている
多くの肌トラブルについて、イラストではなく、写真が掲載されていました。
写真が載っているので、自分がどのタイプに近いか、知識がなくても判断しやすいと感じました。
例えば、こちら。ニキビ痕は4タイプあります。
私のニキビ痕の写真がこちら
右側の大きいものは、1番の炎症後紅斑、左側の小さいものは炎症後色素沈着に近いですよね!
写真を見て、近いものを選んで、原因やお手入れ方法を確認すればよいだけ。
とても簡単です。
※写真がない肌トラブルもあります。
皮膚科での治療法についてわかりやすい
正直、皮膚科の治療って一般人からするとブラックボックスじゃないですか?
私は皮膚科に何度も通ったことがありますが、具体的な病名を伝えられたことも少なく、荒れているからとりあえずステロイド、というのがほとんどでした・・・。
この「肌トラブル大全」の著者、小林智子先生は皮膚科専門医です。
皮膚科での治療について、保険適用の治療の内容や保険適用外の治療などを分けて説明してくださっているので分かりやすいです。
自分でネットで調べても、分からないとことが多いのでかなり参考になると感じました。
肌トラブルに対し3方向からの改善提案が載っている
肌トラブルは、種類によっては化粧品だけでは治らないものもあります。
でも、毎日のスキンケアをすることで予防ができます。
肌トラブルが起こって皮膚科へ行けば、トラブル自体は治療が可能でしょう。
ただ、もし原因が普段の生活の中にあったら、皮膚科での治療でいったん治っても、また肌トラブルが起こるかもしれません。
お肌のことは、スキンケアや皮膚科、と考えがちですが、インナーケアも大事。
肌トラブルの改善には、家でのスキンケア・悪化した時の皮膚科での治療・インナーケアの3方向からしっかりとアプローチすることが大切だと思います。
この本では、3方向からのアプローチをわかりやすく解説してくださっていて、生活に取り入れやすいと感じました。
「肌トラブル大全」の悪かったところ
こんな失礼な見出しを付けてしまいましたが、私にとって不満なところは一つもありませんでした。
私が勤めている化粧品会社でも、お客様からのご相談が多いため、この本がかなり参考になると感じました。
新人スタッフの勉強のためにも、上司に購入依頼をすでに出しました!
悪かったところを、無理やりあげるとしたら2つ。
- 書いてある肌トラブルがかなり多いです。
そのため、普通の方は関係ないページが多いと感じ、購入を躊躇される方もいるのではと感じます。 - 保険適応外の治療に関しての金額(相場)が書かれていません・・・調べてびっくりしそうです。
ただ、これだけは言わせてください。
肌トラブルは、出てきてからでは、改善するのにすごく時間もお金もかかってしまいます。
年齢を重ねれば、確実にたくさん肌悩みが出てきて、この本の大半が役に立つ日が来るでしょう。
そして、事前に対処法や効果のある成分を知っておくことは価値があります。
【まとめ】「肌トラブル大全」を読んだ感想
本当に、誰しもが悩むあらゆる肌トラブルのことが書かれていました。
日本化粧品検定協会が出している「コスメの教科書」「日本化粧品検定対策テキスト」は、美容関係の仕事で知識をアウトプットするための情報中心ですが、この肌トラブル大全は、自分のお肌と向き合ってうまく付き合うための知識という印象でした。
皮膚科へ受診する目安や補足に役立つ。
「もっと早い段階で皮膚科を受診したほうが良かったのかな。」
「この程度で皮膚科を受診するなんて・・・と思われていないかな」
皮膚科を受診した後は、よくこんなことを思いませんか?
しかし、この本があると、肌トラブルが起こったときに、ちゃんと皮膚科で治療してもらえるんだ、この状態は皮膚科に行くべきなんだ、と判断することができます。
そして、こんな経験もありませんか?
「皮膚科の先生に、市販の化粧品を一切使うなと言われた」
「病名や皮膚の状態の説明をあまりしてくれなかった」
私はそういう皮膚科ばかりに当たってしまいます・・・。
自分も知識を持っていると質問もできるし、先生の説明が分かりにくかったなと思えばこの本が補足してくれるので、とても助かると感じました。
肌トラブルの予防に役立つ
この肌トラブル大全は、肌トラブルの原因も書かれています。
まだ肌悩みが出ていなくても、年齢を重ねれば確実に肌悩みは増えます。
でも、原因や対処法を知っておけば、早めに気づけるし対処できます。
10年後、どっちが良いですか?
- 間違ったお手入れのせいで肌トラブルがでてきて、高級な化粧品や美容皮膚科での治療をするはめに。
- 適切なスキンケアをしてきたおかげで、同世代より肌トラブルが少なく、お金がそれほどかからない!
もちろん、2番ですよね。
5年後、10年後の自分へのご褒美が、肌トラブルが少ないお肌だったらうれしいですよね!
自分のお肌は自分にしか管理できないし、やったことが返ってきます。
一生付き合っていくものなので、正しい知識を身につけて、より自分の肌が好きになりましょう。
kindle版:1,320 円
単行本:1,650 円
この1冊であらゆる肌悩みを解決!さまざまな肌トラブルの原因・タイプ別診断から選べるケアまで、皮膚科医が教える一生役立つトラブルケアの超基本。
本を購入するか悩んでいる方へ
長年、さまざまな肌トラブルの相談を受けてきましたが、この本は確実に役立つといえます。
ただ、こんなに全部の悩みを持ってないし、本買った方がいいのか微妙だなという方は、よければ私のスキンケア相談サービスをご利用ください。
私のスキンケアアドバイスでは、肌質や日々のスキンケア方法、お使いの化粧品などお聞きして、1人1人に合った肌トラブル対策をご提案しています。
1ヶ月分の化粧品代で、一生モノの美容知識と、この先数年のスキンケアをより肌悩みに特化したものに改善することができますよ。
(肌の悩みは数年で変わるかもしれないので、定期的に見直しするとより効果的。)
お気軽にご相談くださいませ。
3月は季節の変わり目で敏感にでなく、花粉や紫外線などの肌荒れ要因も増えてきますね。
肌トラブルでお悩みの方は、ぜひ一度コスメコンシェルジュにご相談ください。
「アドバイスを印刷してバイブルとして持ち歩いている」
「あなたを信じて相談してよかった」
とお客様からお喜びの声をいただくことも。
損はさせません!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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