私、自分が敏感肌って勝手に思っていたけど、化粧品で荒れたことないし、敏感肌ではないんでしょうか?
そもそも敏感肌ってどんな肌ですか?
敏感肌は、医学的には肌の病気というわけではなく、明確な定義がありません。
お肌がちょっとした刺激に反応して痒くなったり赤みがでやすいお肌のことです。
これは、間違ったお手入れや、生活習慣による体調不良などよって、お肌が敏感肌になっている可能性があります。
敏感肌を引き起こしてしまう原因を知ることで、敏感肌が落ち着いたり、改善することができます。
この記事を読んで、心当たりがないかチェックしてみてくださいね!
敏感肌とは
敏感肌とは、病気の名前ではなく、明確な定義はありません。
一般的には、ちょっとした刺激でピリピリ・チクチクと感じやすい状態、つまり過敏になっているお肌を敏感肌と呼んでいます。
見た目に、何か肌荒れをしているわけではないことも多いです。
もともと肌が強かったのに急に敏感になる方もいらっしゃいます。
敏感肌の症状(具体例)
下記のようなことが起こりやすいです。
- お肌が乾燥すると、ピリピリしたり痒みがでる
- 紫外線を長時間浴びると、肌荒れする
- 空気の乾燥(風)で、赤みや痒みがでたり、ピリピリする
- いつも使っていた化粧品が急に合わなくなる
- 体調が悪い時に化粧品がしみる
- 髪の毛が当たっただけで痒みや腫れ
- 汗がしみる
- お風呂の蒸気がしみる
体調が悪い時は、毛先が当たっただけで、「蚊にさされた!?」ってくらい痒くなって腫れるのよ・・・。
これらの症状がすべて出るわけではなく、お肌の敏感さによってでることも、でないこともあります。
敏感さのレベルについてはこちらの記事をご覧ください。
敏感肌の原因はバリア機能の低下とC繊維伸長
お肌のバリア機能とは、下記の2つの役割があります。
このお肌のバリア機能は、特に表皮の一番外側の角層に備わっています。
角層以外もバリア機能がありますが、角層が一番外側の防衛ラインなのです。
お肌のバリア機能は、下記の3つの保湿因子によって形成されています。
これらの保湿因子、特に角質細胞間脂質が減少してしまうとバリア機能が低下してしまいます。
バリア機能が低下すると、ほこりや花粉、紫外線といった外的刺激に反応しダメージを受けやすくなります。
外的刺激を頻繁に受けるようになると、炎症性サイトカインが作られ、炎症が起こりやすい肌となります。
炎症が起こると、さらにバリア機能の低下を引き起こしてしまいます。
これが敏感肌の負のスパイラルです。
抜け出すのに時間がかかります。
そして、バリア機能が低下している状態が長く続くと、 C 繊維も伸びてきます。
C繊維とは
皮膚の表皮と真皮の境界部近くに存在する、痒みを伝える神経です。
皮膚の表面が外界から刺激を受けたり、かゆみを起こす物質(例えばヒスタミン)が放出されたりすると、この神経がその情報を脳へ伝え、脳が「痒み」として認識します。
本来、表皮と真皮の境界近くにある神経線維が、さらに表皮近くまで伸びてくるとどうなるか。
お肌に塗る化粧品に神経が反応してピリピリと感じたり、髪や汗、風なども刺激として感じてしまうのです。
セラミドなどのバリア成分を補って一時的にお肌のバリア機能を高めても、C 繊維はすぐに短く戻ってくれないので、敏感肌が続きます。
C繊維対策には、タイトジャンクションを意識したスキンケアがおすすめ。
「RANKL」というタンパク質や、カルシウムなど、タイトジャンクションを強化する成分が研究されています。
まとめると、こうなります。
- きっかけ洗顔しすぎ・紫外線・体調不良
詳しい原因は後ほど説明します!
- 肌が不調?バリア機能が低下
外的刺激を受けやすくなる
- 肌荒れ発生炎症性サイトカイン
外的刺激から体を守るために緊急事態宣言発令
- 気分もどん底炎症が起こる
見た目だけでなく、痛み、痒み、腫れ・・・。
- 悲劇は繰り返すバリア機能が低下
- スパイラル繰り返し・・・
- スパイラル繰り返し・・・
- ベテラン敏感肌C 繊維 伸長で常に肌が過敏に。
バリア機能低下の原因は?
お肌のバリア機能低下の原因は、大きく分けると外的要因と内的要因があります。
外的要因①間違ったお手入れ
バリア機能低下の大きな原因の1つは、間違ったお手入れです。
特に、洗顔のし過ぎが、バリア機能に重要な角層の角質細胞間脂質を減少させる原因となります。
外的要因②紫外線
紫外線によるダメージでお肌が乾燥し、炎症を引き起こしてしまいます。
乾燥も、炎症も、どちらもバリア機能低下の原因となります。
外的要因③花粉、ほこり、PM2.5など
花粉やほこり、そのほかハウスダストやダニなども、お肌への刺激となります。
刺激を受けると、お肌が反応し、炎症が起こり、バリア機能の低下につながります。
内的要因①生活習慣の乱れ
睡眠不足、食事の栄養バランスの乱れ、不規則な生活など・・・
体調が悪くなるようなことは、お肌のバリア機能の低下にもつながります。
内的要因②ストレス・疲労
ストレスで肌荒れをした経験はありませんか?
強いストレスを感じると、体内の「内分泌系」「神経系」「免疫系」に悪い影響を与えてしまいます。
その結果、体調が悪くなり、肌トラブルにもつながります。
内的要因③加齢
実は、加齢によってお肌の保湿因子の産生量が減ってしまいます。
50歳で、30歳の時の約3分の2ほどになります。
つまり、年齢とともにバリア機能が低下します。
敏感肌は改善できる?
適切なお肌のお手入れをすること、生活習慣などスキンケア以外のことも意識することで、改善する可能性があります。
適切な洗顔
お肌のバリア機能低下の直接の原因となってしまう洗顔。
しっかり見直して、お肌のバリア機能が低下しにくいお手入れスキルを身につけましょう!
以上のことを意識しても敏感肌が改善しない場合は、今使っているクレンジング料や洗顔料自体を見直すとよいです。
詳しい方法はこちらをご覧ください。
バリア機能を高める保湿
バリア機能に重要な3つの保湿因子「角質細胞間脂質」「天然保湿因子(NMF)」「皮脂」は化粧品で補うことができます。
化粧品で補う場合、下記のような成分がお肌のバリア機能に効果的です。
この中でも、角層の水分保持に一番重要なのは角質細胞間脂質ですので、セラミドを化粧品で取り入れることが最も効果的です。
詳しい説明や、上記以外のバリア機能によい化粧品成分はこちらの記事をご覧ください。
紫外線対策
地表に届く紫外線の91%は紫外線A波です。
紫外線A波の紫外線量は、冬でも、夏の半分ほどにしか減りません。
つまり、冬でも、紫外線A波は、夏の紫外線B波の15倍以上は降り注いでいるのです。
(グラフの8月の紫外線B波は約25KJ/m^2 、12月の紫外線A波は400kJ/m^2 )
夏の紫外線対策はもちろんですが、下記のポイントも意識してみてください。
紫外線ダメージはかなり強いので、日焼け止めで紫外線対策をすることがベターです。
しかし、日焼け止めを使う場合は、日焼け止めの成分がお肌に負担になることだけでなく、落とすときの負担も考えないといけません。
メリット・デメリットを比較して、ご自身のお肌に合う方法を探してみてください。
天候や時間帯によっても紫外線量が変わるので、活動する環境に合わせて選ぶのもおすすめです。
体調管理
お肌だけでなく、体のためにも、睡眠時間や食事の栄養バランスに気を付けたいですね。
どうしても不規則なお仕事の方もいらっしゃると思いますし、〇時間寝ましょう、というのはナンセンスだと思います。
ですので、できる範囲で、努力しましょう!
まとめ
美肌は1日にしてならず、という言葉があります。
敏感肌も、普段の生活習慣や、少し間違ったお手入れの積み重ねで発生してしまいます。
1日で敏感肌が改善する奇跡的な方法はありませんが、この記事を読んで、今日からできることが1つでも見つかったと思います。
敏感肌が落ち着けば、もっとメイクを楽しんだり、様々な美容成分配合のスキンケアをすることができるようになります。
小さなことから見直して、敏感肌改善を目指しましょう!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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