「美容のために水を2リットル飲みましょう」と言うのを聞いたことがありませんか?
これは半分本当で、半分は間違いです。
実は、2リットルの水の飲み方によっては全く効果がない場合があります。
また、人によって必要な水の量が違います。
どれか1つでも当てはまる方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
1日に必要な水の量、効果的な飲み方、水を飲む時の注意点などを解説します。
美容のために水を飲むが必要な理由
お水は「美容のため」以前に、健康な体を維持するために必要です。
健康な体があってこそ、きれいなお肌を作ることができます。
健康な体には水が必要
「水を飲めば肌が綺麗になる」と言うのは、間違っているというわけではありません。
水がお肌をきれいにするというより、健康な体を保つことでお肌もきれいになる、ということだと考えています。
健康な体を維持するために、しっかりと水分をとることが大切です。
水分を取ることの効果
しっかり水分をとることで、健康な体を維持することができます。
具体的には、こんな効果を得ることができます。
詳しく説明していきます。
便秘対策になる
体に必要な水分をしっかりとれていないと、排泄する予定の便や尿から水分をとって体にまわそうとします。
そのため、水分不足だと、便秘になりやすいのです。
水分をしっかりとっていると、便も柔らかくなって腸内も移動しやすくなります。
お肌や髪がうるおう
お肌のうるおいも、髪のうるおいも、体から補給される水分が大切です。
体の水分が不足すると、当然お肌や髪のうるおいも失われます。
「お肌にうるおいを与える」化粧品などは、お肌の一番外側の角層のみ。
角層より内側の表皮・真皮部分には、化粧品ではほとんど水分を与えることはできません。
むくみ対策
実は、体が水分不足になると、貴重な水分をため込もうとしてむくみやすくなってしまいます。
むくむから・・・と水分をとらないようにするのは逆効果なんです。
生活習慣病の予防のサポートになる
水分が不足していると、血液もドロドロになってしまいます。
水分がきちんととれていると、血液もさらさらになりやすく、血流が良くなります。
そうすることで、血栓ができにくくなり、脳梗塞や心筋梗塞が起こりにくくなります。
そしてそれが生活習慣病の予防にもつながります。
生活習慣病の予防には、水分補給だけでなく食事や運動、睡眠も大切です。
脱水症状が起こるのを防ぐ
夏によく聞く「脱水」。脱水が起こるのは、夏だけではありませんので、1年を通して水分補給を意識することが大切です。
脱水が起こると、さまざまな体の不調が起こります。
特に大量の発汗や下痢などで急激に水分が失われた場合は、水分だけでなくて塩分もとる必要があります。
ウィルス対策になる
私たちは、日々呼吸をしているだけで、空気中のウィルスや菌などの異物を吸い込んでいます。
ウィルスなどの異物が気管支内に侵入しても、粘膜がうるおっていると異物を外(喉)に排出しやすくなります。
効果的な水の飲み方は、後ほど説明します。
効果的な水の飲み方
「水2リットルを飲む」を目標にしないほうがよい理由
私が「美容のために一日二リットルの水を飲む」という美容法を知ったのは、某有名女優さんがきっかけでした。
きっとその女優さんの場合は、2 L という量を意識して飲むことで美容効果があったのかと思います。
しかし「水を2リットル飲む」こととばかり意識してしまうと、日中にあまり水を飲めなかった時に夜にまとめて飲めばよい、と思ってしまいませんか?
まとめて飲んでしまうと、一気に排泄されてしまって意味がなくなったり、逆に体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、私は他の飲み方をおすすめします。
必要な水の量の目安
厚生労働省によると、成人の場合、1日に2.5リットルの水が必要で、食事など1リットルほど水分を摂ることができるので、飲み水としては1.2リットルほど必要とのことです。
日本化粧品協会によると、「1.5リットル以上、食事や飲み物から水分を摂るとよい」とのこと。
以上のことから、髪やお肌にも十分な水分をいきわたらせるために、少なくとも飲み物で1.2リットルは飲むのがよいのではと考えています。
下記に当てはまる場合は、さらに多く水分を摂ったほうがよいでしょう。
3か月以上の赤ちゃんを完全母乳で育てていらっしゃるママさんは、1日に1リットル以上も授乳によりママの体の水分がなくなります。
私も水分補給をかなり意識しないと、すぐ便秘になるし、尿がでないこともあります。
効果的な水の飲み方
意識してほしい水の飲み方は、たった4つ。
喉が渇く前に飲む
「喉が渇く」というのは、体の水分が不足しているサイン。
不足する前に水分補給をするのが効果的です。
一気に大量に飲まない
一気に飲んでしまうと、急激に増えた水分を排泄しようと体が働くため、水分補給の意味がなくなったり、逆に体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。
子育て中のママさんは特に経験があるのでは?
赤ちゃんがお茶を一度に大量に飲むと、すぐにおむつがパンパンに・・・。
15~30分に1回を意識する
ウィルスは、鼻や喉の粘膜に付着してから、最速で20分程度で体内に侵入してくるといわれています。
それを考慮すると、「15~30分に1回水を飲む」というのを意識すると、水分補給にも、ウィルスなどに対する体の防御機能を維持するのにも効果的だと考えます。
18.8mLは、大さじ1杯より少し多い量です。口の中を潤す程度の量です。
30分に1回飲む場合は、約40mL。軽く一口飲む程度の量。
こまめに水分補給する場合は、一口飲む程度で良いのです。
もちろん、後ほど述べる「効果的なタイミング」を考慮して、1回の量・飲むタイミングなどを調節していただくとさらに効果的です。
常温・ぬるいお水を飲む
冷たいお水は、胃腸の働きを悪くすることがあります。
常温、ぬるま湯など、冷たすぎないお水を飲むのがおすすめです。
冬場は常温でもかなり冷たい水になってしまいますよね。
(雪国だと、冬は冷蔵庫に入れなくてもキンキンに冷えます)
そういう場合は、少量を口に含んでゆっくりと飲み込みましょう。
口の中でお水がすこしぬるくなりますので、胃腸に負担をかけにくくなります。
効果的な水を飲むタイミング
6つの基本のタイミング(+α)を意識しよう
15~30分に1回、水分補給を意識するのをおすすめしましたが、特にしっかり飲んだほうがよいタイミングがあります。
ある程度決まったタイミングで飲むのを決めておくと、習慣化しやすいです。
ぜひ意識してみてください。
朝起きた時
寝ている間に少なからず汗をかいて体の水分が減っていますので、起きたときに通常よりも少し多めの水を飲むのが効果的です。
また、腸が刺激され便意が起こりやすくなるので、便秘対策にもなります。
スポーツの前後・最中
汗をかきますので、しっかり水分補給をしましょう。
汗で失われるのは水分だけではありませんので、塩分などもとるようにしましょう。
人との会話中・会話後
これは、大量の水分を失うからではなく、ウィルス対策としておすすめのタイミングです。
口の中をうるおす程度でもよいでしょう。
会話をして唾液が少なくなると口臭も発生しやすくなります。
水分補給をすることで口臭対策にもなります。
外出して帰宅した後
外出しているとなかなか水分補給ができないこともありますので、しっかり飲みましょう。
ウィルス対策にも効果的ですが、人の多いところへ行った場合はきちんとうがいをしたほうが良いです。
お風呂の前後
お風呂では少なからず汗をかきますので、しっかり水分補給をしましょう。
夜寝る前
たくさん飲むと、夜中にトイレへ行きたくなるかもしれませんので、多すぎず、適度な量を意識してください。
飲酒中・飲酒後
アルコールを分解するためにお水が使われるため、体の水分が減ってしまいます。
お酒を飲んでいる時、飲んだ後はしっかり水分補給をしましょう。
しっかり水分補給をすることで、二日酔い対策にもなりますよ。
授乳前・授乳後
生後3、4か月の赤ちゃんは、よく飲む子だと1日に1000mL近く飲みます。
離乳食が進んで、授乳の回数が減るまでは、かなり意識して水分補給をする必要があります。
便秘にならないためにも、ママさんは水分補給をしっかりしましょう!
私はカルシウムなどもとりたいので、日中は牛乳を多く飲むようにしています。
【まとめ】美容に良い効果的な水の量・飲み方・タイミング
美容のために「1日に水2リットルを飲む」という方法は、間違った飲み方をして逆効果になることもあるため、おすすめしません。
私がおすすめするのは、「15分程度に1回の頻度でこまめに水を飲み、1日に1.2リットル以上を意識する」です!
綺麗なお肌を目指すには、水分補給もしっかりして、食事・運動・睡眠など健康な体作りを意識しましょう!
お肌のうるおいは、水分だけを与えてもお肌の角層にとどまってくれないこともあります。
お肌にうるおいをとどめておくポイントは、こちらの記事をご覧ください。
また、お肌がうるおいを保ちやすい状態にするには、洗顔の仕方も重要です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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