美白化粧品を使っているのにシミが消えない
美白効果を感じられない
と感じたことはありませんか?
美白成分はメラニン色素やメラニン色素を作るメラノサイトに対する効果がある成分。
美白成分は、効果の違いによって、大きく分けると3つのタイプがあります。
使い方を間違えると「全く美白効果を感じない」という可能性もあります。
美白成分の効果を知り、より美白化粧品の効果が高くなるように使いましょう!
美白成分とは?
「美白成分」は肌を白くするものではない
美白成分という名前だけで見ると、肌を白くする成分のように思いますが、実は違います。
シミやニキビ跡といった色が濃くなっているを元の肌部分的を、元の肌色に戻したり、一部分だけメラニン色素が異常に作られてシミやニキビ跡となってしまうのを防ぐための成分です。
美白成分のターゲットであるメラニン色素はメラノサイトという細胞で作られ表皮の角化細胞に送りこまれます。
美白成分はこの過程で効果を発揮しますが、美白成分によって効果が現れるタイミングが異なります。
シミができる仕組み
シミは、メラニン色素の集まりです。
具体的に言うと、メラニン色素が通常よりも多く送り込まれている細胞が、たくさん集まっている部分が茶色くシミになって見えています。
紫外線を大量に浴び続けたり、摩擦やホルモンバランスなどでメラノサイトが増えたり活発になることで、お肌の一部分だけ異常にメラニン色素が作られるとシミになってしまいます。
- 表皮・角化細胞肌が紫外線を浴びると、表皮の細胞がメラニン生成指令を出す。
- メラノサイトメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)がメラニン生成指令を受け取る
- メラノサイトメラノサイト内にあるメラノソームというメラニン製造小部屋でメラニン色素が作られる
作る人(酵素):チロシナーゼ
材料:チロシン(アミノ酸) - 角化細胞メラノソームにメラニン色素がいっぱいになってくると、近隣の角化細胞へ送られる
- 角化細胞ターンオーバーとともにメラニン色素が送り込まれた角化細胞が押し上げられ、最終的に垢として排泄される。
美白成分は大きく分けて3タイプある
美白成分は大きく分けると3タイプあります。
【タイプ別】代表的な美白成分と効果的な使い方
美白タイプ①排泄
メラニン色素が集まっている部分は、ターンオーバーも遅れがち。
メラニン色素を含む表皮の細胞をできるだけ早く排泄することで、シミなどを薄くし、もとの肌色に近づける美白タイプです。
年齢を重ねると、ターンオーバーが遅くなりがちなので、3,40代以降はお顔全体に塗るのがおすすめ。
美白タイプ②還元
メラニン色素はチロシンというアミノ酸が酸化されてできたものです。
チロシンは元々白い色ですが酸化されていくうちに黒いメラニンとなります
この酸化の反対の作用「還元」をすることでメラニン色素が酸化前の色の薄いものに変化します。
つまり、直接シミの色を薄くする美白効果です。
ビタミンCには、メラニン色素を還元する以外にもメラニン色素産生を抑制する効果(シミ予防)もあるし、コラーゲン合成を促進する効果(シワ対策)などもあるから、お顔全体に使うのがおすすめ。
美白タイプ③メラニン色素合成等阻止
メラニン色素が作られて、表皮の角化細胞に送り込まれるまでに邪魔をするタイプの美白成分です。
つまり、シミができない・濃くならないようにする「予防」の効果です。
さらに詳しく分けると、以下の5つのタイプがあります。
簡単に説明していきますね。
③ー1メラニン生成指令を阻止するタイプ
お肌が紫外線を浴びると、表皮のほとんどを構成している角化細胞から、「紫外線から体を守るためにメラニンを作れ!」と、メラニン生成指令がでます。
そのメラニン生成指令を、メラノサイトが受け取ると、メラニンを作り始めてしまいます。
「メラニン生成指令を阻止するタイプ」の美白成分は、メラノサイトがメラニン生成指令を受け取らないように阻止するタイプです。
メラニン生成指令は、炎症を引き起こす成分でもあります。
そのため、このタイミングで効果のある美白成分には、抗炎症効果もあります。
③ー2チロシナーゼ成熟を阻止するタイプ
メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素は、実は成熟することできちんと働くことができます。
熟成を阻止することで、働けるチロシナーゼを減らすことができ、結果としてメラニン生成を抑えることにつながります。
この成分はカネボウ化粧品が開発した成分です。
③ー3チロシナーゼの働きを抑えるタイプ
メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素の活性を抑えることで、メラニン生成を抑えることにつながります。
つまり、やる気をなくさせて怠惰なチロシナーゼにしてしまうイメージです。
このタイプの美白成分の種類が一番多いです。
③ー4チロシナーゼを分解するタイプ
メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素自体を分解し、減らしてしまうことで、作り出されるメラニンの量を減らすタイプの美白成分です。
この成分SUNSTARRが開発した成分です。
リノール酸Sには、排泄効果もあることから、できてしまったシミに対しても効果的です。
③ー5メラニン色素を角化細胞に受け渡すのを阻止するタイプ
メラノサイトで作られたメラニン色素は、近くの角化細胞に受け渡されていきます。
ここで、受け渡し阻止の美白成分が活躍します。
ナイアシンアミドはP&Gが開発した成分です。
美白以外にも、シワの改善やバリア機能の改善、皮脂抑制などさまざまな効果が期待できる成分です。
美白成分の効果が期待できないシミもある
「シミ」とは、淡褐色または暗褐色の色素斑のこと。
つまり、お肌の一部だけ、他の部分より茶色など色が濃くなっているところですね。
シミは、大きく分けると4種類あります。
このなかで、1番美白化粧品の効果が出にくいものは、2の「雀卵斑(そばかす)」です。
一般的な「シミ」と認識されている1の「老人性色素斑」、4の「肝斑」は、初期の段階のものであれば美白化粧品が効くことがあります。
ただ、色が濃くなって定着しているものは美白化粧品では効果が出にくいです。
3の炎症後色素沈着が一番美白化粧品の効果を感じやすいシミです。
これは、例えばマスクの擦れでできたシミ、虫刺されの後のシミ、ニキビ跡などが当てはまります。
【まとめ】美白化粧品の効果のある使い方
美白成分は、大きく分けて3つのタイプがあります。
美白成分を効果的に使うには、「どんなメカニズムの美白効果なのか」をきちんと知ることが大切です。
美白化粧品の効果を感じるためには、この使い方を覚えておいて!
美白化粧品を使うなら、紫外線対策もマストです。
紫外線対策を怠った状態で美白化粧品を使うと、美白効果が無駄になったり、逆にシワやシミができやすくなる場合があります。
SPF、PAは低くてもよいので、とにかく日焼け止めを使ったり、帽子、日傘などを使うようにしましょう。
敏感肌が美白化粧品を使う時の注意点
美白成分の中には、刺激を感じやすいものがあります。
敏感肌の場合、刺激を感じることでそれがストレスやさらに炎症を引き起こす可能性があります。
肌荒れなどが落ち着いてから美白化粧品を使う方がよいでしょう。
▼肌荒れの予防や、お肌のバリア機能を高めるポイントはこちら
また、シミのタイプによっては美白化粧品が効果がないものもあります。
効果がないものを塗り続けるのも時間もお金もかかり、ストレスにもなりますよね。
ご自身のシミのタイプは、自分では判断できないこともあります。
どうしてもシミにお悩みなら、美容皮膚科に相談するのも1つだと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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